お家ご飯に飽きてきたので、お取り寄せグルメで外食欲求を満たし中。
今回は、博多の水炊き料亭「華味鳥」の水炊きセットをお取り寄せしました。
簡単に鶏ガラスープの粉末を使うのもアリですが、シンプルな鶏ガラスープこそ調味料での誤魔化しが効きにくいものです。
外食もままならない今こそ、美味しいものを食べてほっこりしたい。
寒い冬にぴったりの水炊きをレビューしたいと思います。
水炊きと華味鳥
博多の水たきは、滋養の高い家庭料理として古来より親しまれてきました。
ちょっとしたおもてなし料理で、大切なお客様が来ると水炊きを頂く文化があったそう。
私の家で言うと、すき焼き的な感じなんでしょうか。
今回お取り寄せをした華味鳥は、鶏屋として1949年に創業。
その後、水炊き屋を始めた老舗の水炊き料亭です。
水炊きの味を決める命となるのは、言わずもがなスープです。
華味鳥のスープは、鶏がらと丸鶏を重ねてじっくりと旨味を炊き出す「鶏かさね炊き製法」。
新鮮な鶏ガラを独自の製法で、長時間じっくりと炊き出します。
お取り寄せの水炊きセットのスープも、お店と同様の製法。
煮込むほど具材の旨みも深まる料亭の味が、お家で手軽に頂けます。
博多の水炊きの具材は?
水炊きの具材には、白菜ではなくキャベツをいれるのが博多流。
博多のもつ鍋にもキャベツだったので、博多のお鍋はキャベツが主流みたいですね。
普段、お鍋には白菜と思い込んでましたが、キャベツも良いですね。
新発見です。
キャベツは、白菜よりもスープの味や他の具材の味に影響を与えません。
白菜の味が苦手な小さなお子様でも、キャベツなら食べやすいと思います。
また、煮ることでキャベツの甘みが増して美味しく頂けます。
作り方の説明書によると、水炊きのオススメの具材はこちら。
- キャベツ
- 白ねぎ
- 春菊
- しいたけ
- えのき
- しめじ
- にんじん
- 春雨
- 豆腐
- ごぼう
水炊きの「通」な食べ方
華味鳥がオススメする水炊きの食べ方は、まずはスープから。
水炊きスープをお鍋で鶏肉と一緒に軽く煮立たせて、まずスープを頂きます。
湯呑みにスープを注いで、塩をほんの少々。
お好みでネギを入れて、スープを堪能してみましょう。
旨味がたっぷりと染み出た白濁のスープは、それだけでも美味しい逸品。
華味鳥の水炊きは、鶏の旨味を活かすぽん酢で頂きます。
水炊きセットに、オリジナルのぽん酢が入っています。
華味鳥のぽん酢は、鶏肉の淡白で優しい味を引き立てる為に橙が使われています。
橙は、柚子やカボスに比べて香りが優しく、素材の味を邪魔しないのが特徴。
水炊きを作ってみた
クール便で届きました。
この量で、3〜4人前です。
2〜3人前のスープが2パック入っているので、少食な方は2回に分けても良いですね。
水たきスープとぽん酢は常温で解凍し、お肉は冷蔵庫で解凍します。
まずは、①ぶつ切りだけを入れて一煮立ちさせます。
次に、②切り身とつくねを入れます。
つくねは、解凍後に一手間かけてみましょう。
開封してすぐに丸めてお鍋に入れるのではなく、空気を含ませるようによく練ります。
つくねの餡はかなり粘りがあって、スプーンで練るのが思ったより難しかったです。
でも、この一手間をかけることで、食感や風味が増してさらに美味しくなります。
つくねの表面に艶が出るまで練り練り上げましょう。
しっかり練ったら丸めて形を整えて、お鍋につくねを投入。
鶏肉、つくねを入れて沸騰したら、一度アクを取りましょう。
このタイミングで、一度スープを頂いてみましょう。
じっくり炊き出された鶏ガラと、お肉から出る旨味が詰まったスープが味わえます。
続いて、③野菜を投入しましょう。
今回の野菜のバラエティはこちら。
- キャベツ・・・・半玉
- 春菊・・・・・・一束
- しいたけ・・・・4つ
- しめじ・・・・・適量
- えのき・・・・・適量
- にんじん・・・・1/2本
- 豆腐・・・・・・半丁
2〜3人分のお野菜の量で、スープは1パックだけ使いました。
野菜に火が通って、しんなりしたら完成。
スープはコクがあってサラッとしています。
雑味がなくクリアなスープです。
シンプル中に、コクと旨味を感じるすっきりとした優しい味です。
ちなみに写真の土鍋は、スタジオエムのブランシールです。
まず、ぽん酢なしでお肉を頂きました。
鶏肉の臭みが全くないです。
味噌や醤油などスープの味がないので、臭みの無さが特に際立ちました。
鶏肉の旨味もしっかりで、新鮮な鶏肉でした。
鶏肉が大きくゴロゴロしていて、しっかりとした弾力もあり。
食べ応えがあります。
ぽん酢と合わせると、美味しさ倍増です。
主張しすぎず、鶏肉との相性抜群ですね。
スーパーでお馴染みのポン酢よりも、橙の風味が豊かで、角がないです。
さっぱりも適度で、酸味も適度。
私は柚子大好きですが、確かに鶏肉だと柚子の主張が勝ってしまいそう。
橙のぽん酢は、鶏肉の優しい味を消しません。
お気に入りは、つくね。
味付けがすっごく美味しかったです。
今まで食べたつくねの中でも、トップクラスです。
鶏肉は期待して食べたので、満足でした。
正直つくねはサブくらいにしか思っていたので、取り立てて期待値が高くありませんでした。
その分、旨さに驚きました。
風味と味付けがとっても美味しかったです。
締めは、鶏肉と野菜の旨味がたっぷりのスープを使って雑炊に。
栄養たっぷりの美味しいスープを、余すことなく頂きました。
華味鳥オリジナルのちゃんぽん麺も別売りであるので、麺派の方はちゃんぽんで締めるのも良いですね。
雑炊の器は、波佐見焼のWAZANです。
内側にも柄があるので、上から見ても綺麗で気に入っています。
まとめ
水炊きの難しいところは、「鶏肉の鍋でしょ?」と言われたら、そこまでなんです。
鶏ガラのスープに、鶏肉のお鍋です。
ただ、素材とスープがシンプルな分、家庭の味とお店の味がハッキリ分かれるお鍋でもあります。
このクリアなスープと鶏肉の味は、お店でこその味です。
素材から良いもの手に入れて手間をかけないと作れない味なので、自分でこの味を再現しようとしたらコスパが良くありません。
お店の味だけど、水炊きは胃に重たくなくて優しい料理なので、疲れた時にも良いですね。
お家で外食気分を味わいたい方に、オススメのお取り寄せグルメです。