皆さんは、いまお持ちのサングラスは、何年使ってますか?
物持ちの良い方なら、壊れたり失くしたりしない限り長年使い続けますよね。
ブランド物の気に入ったサングラスだと、ちょっと歪んだりしても修理して使い続ける方もいらっしゃると思います。
まさに私がそういうタイプの人間です。
せっかく物を大切に使われている方には心苦しい話ですが、事実をお伝えします。
サングラスのUVカット率には寿命があります。
紫外線対策の観点から言うと、サングラスを定期的に買い替えないで、何年も使うのは間違いなんです。
サングラスのUVカット力は低下する
まずは、UVカット製品の製造についてです。
UVカットをする方法は、2種類あります。
UVカット加工:
素材の表面にUVカットのコーティング加工を施したもの
UVカット素材:
UVカットの効果のある物質を、素材そのものに含ませたもの
文字からも連想できるように、UVカット素材よりも、表面にUVカット加工が施された製品の方が経年劣化しやすいのが特徴です。
安価に手に入り圧倒的に流通量が多いのは、表面にUVカット加工コーティングが施されたものです。
そして残念な事実。
UVカット効果は永遠ではありません。
どちらのタイプのUVカット製品にせよ、効果的なUVカット率を維持するために、定期的にサングラスは買い替える必要があります。
食べ物にも賞味期限があるし、服も色褪せる。
形あるものは基本的に経年劣化します。
では、サングラスの寿命はいったい何年くらいなんでしょうか?
サングラスのUVカット率の寿命は?
いよいよ、本題のサングラスのUVカット率の寿命についてです。
サングラスの寿命は5年
くらい、と言われています。
「5年」
思ったより短くもないし、かと言って長くもないという感じですよね。
紫外線対策に効果的なUVカット率は99%です。
UVカットの効果は年々減少するので、丁寧に扱っていて傷が1つもなくても、5年位で買い替えを検討しましょう。
使用頻度や保管方法が雑だと寿命が更に短くなり、5年未満でもUVカット効果が薄れている場合もあります。
メガネ屋さんでUVカット率が測れる機器があるので、気になる方は一度測定してみましょう。
UVカット率が99%を下回っていたら、効果が落ちているので買い替えのタイミングです。
UVカット率の99%を何かと強調していますが、「そんな高い数値必要?」と思われた方いませんか?
その理由は、この後、説明しますね。
サングラスのUVカット率の意味は?
「紫外線透過率1.0%で、紫外線を99%カットすることができる」と言われています。
紫外線透過率は、
「どれだけ紫外線が透過するか」を示しています。
透過率の数字が小さい === UVを通しにくく、UVカット効果が高い
透過率の数字が大きい === UVを通しやすく、UVカット効果が低い
一方、UVカット率は、
「どれだけUVをカットするか」を表しています。
UVカット率の数字が小さい === UVカット効果が低い
UVカット率の数字が大きい === UVカット効果が高い
若干、日本語の紛らわしさを感じます。
UVカットの効果「UV400」って何?
サングラスの表示で、UVカットの効果が「UV400」という表示を見かけます。
UV400は「波長400nmまでの紫外線をカットできる」という意味です。
地球の地表に届く紫外線は2種類で、波長の長さに違いがあります。
UVAは波長が長く380nmもあります。
UVAをカットするには、波長400nmまでの紫外線をカットできるUV400のサングラスでないとカット出来ないんです。
UV400の表示のあるサングラスであれば、UVカット率は99%と言われています。
先ほどの疑問、「UVカット率99%もいるの?」の答えはここです。
UVカット率が99%を切ったら、UVAがカット出来なくなります。
だからこそ、買い替えが必要なんです。
UVカット効果の高いデザインは?
色の濃いサングラスの方が、よりUVカットしてくれそうに思えるけれど、サングラスの色と性能は関係がありません。
性能はあくまで、紫外線透過率、UVカット率で測るものです。
ただ、色の薄いレンズのサングラスの方がベターです。
理由は、色の濃いレンズのサングラスをかけると瞳孔が開くので、より紫外線が入りやすくなるからです。
人間だとあまり瞳孔の開きとか見た目で変化を感じづらいですが、猫と一緒です。
目暗いところでは瞳孔が開き、より多くの光を取り込みます。
明るいところでは瞳孔が小さくなり、取り込む光の量を減らすようにできています。
正面からでなく横からの紫外線も防げるように、形状はゴーグルタイプの色の薄いサングラスがベストです。
ただ、日常使いには、ゴーグルタイプのサングラスはちょっと印象的すぎるのは否めません。
デザイン的な使い勝手を考えると、
智元(チ/ヨロイ/フロントフレームと丁番をつなぐ角になった部分)が太いものが、
サイドの光を抑えられるので、形状的にはオススメです。
サングラスのUVカット率を長持ちさせる方法は?
サングラスの寿命を延ばすことはできませんが、できるだけ長持ちさせることはできます。
正しいお手入れで、寿命を最長化しましょう。
- 左側からたたむ
- レンズは上向きにしまう
- メガネ拭きでレンズを拭く
- 洗う時は水を使う(お湯だとレンズのコーティングがはがれやすくなる)
- ケースに入れて保管する
メンテナンスをサボると劣化が早くなってしまうのは人間と同じですね。
サングラスは、温度と湿度に弱いので保管場所に気をつけましょう。
出し入れの導線が良いからやりがちなんですが、温度湿度が高いので車のダッシュボードに入れっぱなしはNGですよ。
まとめ
ここだけは覚えて欲しいキーポイントだけにギュッとまとめると、
眩しさを防げていても、UVカット出来ていないサングラスだったら、ちょっと損した気分ですよね。
5年位で買い替えて、UVカット効果を維持できているサングラスでしっかりUV対策をしましょう。