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紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の違いは?日焼け止めの賢い選び方

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日焼け止めの「紫外線吸収剤」「紫外線散乱剤」

パッケージや広告で、よくこの言葉を見かけませんか?

言葉は分かるけど、具体的な成分塗り心地の違いってよく分からなかったりしますよね。

今回は、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の成分や使用感の違いについて、ポイントを絞って説明したいと思います。

正しい知識を持って、自分の生活スタイルにあった日焼け止めを賢く上手に選びましょう。

「いつ」「どこで」シーンで考えるSPF&PAの選び方

まずは成分のお話の前に、紫外線に関する用語について。

UVA、UVBとSPF、PAの関係をおさらいしましょう。

UVA  :シミ・シワ・たるみの原因となる紫外線。雨や曇り冬でも、降り注ぐ。

UVB : 肌を赤くし、その後に肌を黒くする紫外線。4月〜9月に量が増加。


PA : UVAを防ぐ。

SPF : UVBを防ぐ。

波長の長さで、2種類のUVがあります。

UVA、UVBのどちらの紫外線も、肌にダメージを与えます。

特に意識しにくいのが、UVA。

雨の日でも降り注いでいますが、UVBのように肌を赤くするような炎症がないので、忘れがち。

でも、肌にUVAのダメージは蓄積され、シワやたるみなどの原因になります。

PAは、+や++のように、「+」の数が、効果の高さを示しています。

SPFは30、50のように、数値が高くなると効果が高くなります。

日焼け止めを選ぶときは、SPFとPAつの値を確認するようにしましょう。

UVAとUVBの特徴と、SPFとPAについては、こちらの記事で詳しく説明しています。

普段使いはSPF30を

通勤や買い物、子供の送り迎えや散歩など、毎日のちょっとしたお出かけにはSPF30がオススメです。

移動がメインの時はSPF30で十分なので、お出かけ20分前にささっと塗って肌に馴染ませましょう。

屋外で過ごすレジャーにはSPF50を

マリンスポーツや海、音楽フェスなど、炎天下で長時間過ごすシーンではSPF50、PA++++でしっかりカットしましょう。

ウォータープルーフで水や汗に強いものがよりベター。

どんな場面にせよ、UVカット効果を落とさないように、汗をかいたらこまめに塗り直すことが大切です。

主成分の紫外線吸収剤と紫外線散乱剤。どっちを選べば良いの?

UVの仕組みの次は、いよいよ成分のお話。

紫外線を防ぐ主成分には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2種類があります。

それぞれの成分特徴を整理して、どっちが自分に合うのか、日焼け止めを考えてみましょう。

紫外線吸収剤とは?

紫外線吸収剤は、文字通り、「吸収」します。

紫外線を吸収し熱エネルギーなど別のエネルギーに変換して紫外線を放出させる成分。

紫外線を吸収するスポンジを肌に上にかぶせているイメージ。

代表的な成分は、メトキシケイヒ酸エチルヘキシル、パラアミノ安息香酸など。

最大の特徴は何と言っても、使用感の良さ

白浮きしない透明感のある塗り心地、伸びがいい、軽い使用感、汗で崩れにくい、といった扱いやすく実用性の高さから、大手メーカーから色々と製品が出ています。

注意点としては、紫外線のエネルギーを吸収するため、敏感肌の方は刺激を感じることも。

紫外線吸収剤の日焼け止めは、こんな方にオススメ
  • 透明感があって白浮きしない

  • 焼けたくない

  • お手頃な値段がいい

  • ベタつくのは好きじゃない

お気に入りは、ニベアサン プロテクトウォータージェル

とろけるように肌になじむ、素肌にやさしい使い心地の化粧水感覚UVジェルです。

サラサしてベタつきは全くないけど、乾燥知らず。

優秀だと思います。

無臭で香りがないので、日焼け止めの匂いが苦手な人にもオススメ。

いくつかジェルタイプ試しましたが、軽くて白浮きしなくて、一番ニベアが良かったです。

紫外線散乱剤とは?

紫外線散乱剤は、こちらも文字通りです。

肌の上で紫外線を跳ね返すことで紫外線を防止する成分。

紫外線吸収剤に比べて肌への刺激や負担が少ないのが特徴。

酸化チタンや酸化亜鉛などが代表的な成分。

メリットは、肌に負担がない優しい成分という点。

一方で、白くなりやすい、塗り心地が重い、ベタつくなど使用感では、紫外線吸収剤に少し劣る点も。

敏感肌・乾燥肌などのお肌の弱い方は、紫外線散乱剤を使用した日焼け止めの方がオススメ。

「ノンケミカル」「オーガニック」「ナチュラル」のキーワードが入った製品は、この紫外線散乱剤を使用した日焼け止めが主です。

石油系成分が入っていないノンケミカルなものは、お湯や石鹸で落とせる仕様ものが多いのも特徴です。

とは言え、これらの「ノンケミカル」「オーガニック」「ナチュラル」に厳密な定義があるわけじゃないんです。

実際には、特定成分がフリーなだけだったり、オーガニック成分が保湿成分として配合されているだけ、など主成分はケミカル系である場合もあるので、成分は都度チェックしましょう。

一昔前は、「紫外線散乱剤の日焼け止めは白くなる」「UVカット力が低い」が通説でしたが、技術の進歩で使用感が良く、SPFの高い日焼け止めも増えてきました。

色んな種類が出ていて、紫外線吸収剤だけのもの、紫外線散乱剤だけのもの、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤が両方配合されたもの、など種類も様々。

実際に試してみて、塗り心地と肌のバランスを見て、ベストな日焼け止めを探してみてください。

紫外線散乱剤の日焼け止めは、こんな方にオススメ
  • 肌に優しいのを探している

  • 小さな子供にも塗りたい

  • 敏感肌や乾燥肌

  • お湯や石鹸で落とせるものがいい

紫外線散乱剤の日焼け止めなら、WELEDA(ヴェレダ) エーデルワイスUVプロテクトSPF38・PA++

エーデルワイスを主成分に、植物成分を贅沢に配合された天然由来成分100%が、紫外線から肌を守りながら、しっとりみずみずしい肌に整えてくれます。

生後1か月の赤ちゃんから使えて、肌が敏感になりがちな、妊娠中や産後の女性にもおすすめ。

ほんのりベージュの色がついているので、肌のトーンを明るく見せてくれます。

保湿力が高いのでもっちりとしますが、テクスチャーはサラッとしていて嫌なベタつき感はなく、白浮きしません。

香りも良いです。

盲目を誘うオーガニックコスメの落とし穴

私は肌が弱いので、日焼け止めだけでなく、色々とオーガニックコスメを試しました。

ある日、オーガニック認証を取得していて「天然由来成分100%」の日焼け止めを使ってみました。

成分的には完璧。

なのに、使い始めてすぐ肌が赤くなってボツボツが出来てしまいました。

ケミカルな日焼け止めを使っていた頃に、乾燥は多少感じたけれど日光に当たる前にここまで発疹が出来たことはなかったので、驚き。

「体調悪かったかな?」

「植物由来成分で赤ちゃんにも使える優しいものなのに、合わないわけがないよね」

と少々執着して使い続けてみるけれど、やっぱり合わない。

どうやら、天然成分のどれかが合わなかったみたい。

そんなことある?

俄かには信じられませんでしたが、よくよく考えると合点がいきます。

世の中には、蕎麦アレルギー、海老アレルギー、マンゴーアレルギーなど天然の食べ物でも様々なアレルギーがあります。

ましてやそれを粒子やエキスにしているんだから、何か合わない成分があっても不思議じゃない。

結局20種類入っている成分のどれが合わなかったのか、はたまた組み合わせが合わなかったのかは、開明できませんでしたが、

オーガニックだから大丈夫ってことはない。

成分がワイルド過ぎて合わないこともある。

と言うことを身をもって体感しました。

皆さんも、植物由来成分だから大丈夫、レビューが良いから大丈夫、と盲目にならず、自分の体に反応をシンプルに見てみてください

日焼け止めの効果を最大化する4つのルール

日焼け止めの効果を最大化するための4ヶ条は、こちらです。

  • 出かける30分前に塗る

  • こまめに塗り直す(できれば、2時間毎)

  • ムラなく塗りのばす(スプレーは特に注意)

  • その日のうちにきちんと洗い落とす

この4か条を実現していくために、日焼け止めを選ぶことになります。

間違いのない日焼け止めを選び方は?

日焼け止めを2時間毎に塗り直すとかハードル高めですよね。

日焼け止めを選び方で一番大切なことは、

「日常的に億劫にならずにUVケアを継続できる相方」を選ぶこと。

毎日、雨の日も曇りの日もコツコツ粛々と日焼け止めを塗るのです。

日焼け止めで失敗したことのある私の今の選び方

かつて日焼け止めで失敗してから、日焼け止めの選び方が変わりました。

オーガニックにこだわりすぎず使用感も重視してシーンや部位によって使うアイテムを変えます。

顔は紫外線散乱剤の日焼け止めです。

体は普段使いは紫外線散乱剤、レジャーの時は日の照り状況によって紫外線散乱剤と紫外線吸収剤の2つを使い分けています。

肌弱いから普段は使いませんが、かんかん照りの天気の良い日に屋外で過ごすような時は、ウォータープルーフでSPF50+の紫外線吸収剤入りの日焼け止めにもお世話になります。

肌弱いとか言う割に、紫外線吸収剤の日焼け止め使うんだ?と、思うかもしれません。

そもそも肌に合わないものは別にして、一回塗ったからって肌が突然かぶれる訳ではありません。(かぶれるなら使っちゃダメですよ)

必要な時に必要なものを選ぶ、派です。

レジャーの時に関しては、焼けにくい、落ちにくい、を優先して選んでいます。

日焼け止めはワンシーズンで使い切る

「良い」と言われているものを買ったけど、結局ワンシーズンで使い切れず、未だ去年の日焼け止めを使っている、なんて方いませんか?

医薬品医療機器等法(旧薬事法)では、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示義務がありません。(2019年8月現在)

使用期限が書いてない場合は、その化粧品の使用期限は3年と考えましょう。

あくまで未開封で適切な保管状態での使用期限が3年以上なだけなので、開封後はワンシーズンで使い切りましょう。

塗るのが億劫になる日焼け止めなら変えてみよう

敏感肌の方にとってては、もちろん成分はとても大事で見過ごせないポイント。

でも、使ってみた時の使用感が好きになれなくて、日焼け止めを塗ることが億劫になったりしてサボりがちになるようなら、成分うんぬんだけで選ぶのは間違いです。

塗ることを日常化できないと、UVケアとしては無意味になってしまいます。

一番の間違いは何も塗らない、こと。

塗らなきゃ意味がないんです。

成分や塗り心地は良くても、別の問題もあるかもしれません。

香りです。

どうも匂いが苦手で何となく使う時にテンションが落ちる化粧品ってありますよね。

多少は慣れでカバーできますが、使用を継続出来ないようなら、使い続けられるものへ見直しましょう。

ちゃんと使い続けられることが何よりも大切ですよ。

まとめ

UVケアに近道はありません。

今日明日で目に見える変化はありません。

毎日の地道なUVケアこそが、将来の肌を整えてくれます。

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