肌の老化の原因の8割は、UV(紫外線)による光老化だと言われています。
意外なことに、加齢による老化は、たった2割程度なんです。
日焼け止めやファンデーション、化粧下地のパッケージで見かける「SPF30」「PA++++」が日焼け止めの数値なのはご存知ですね。
SPFとPAの違いは、説明できますか?
「実はよく分からないけど効果たかそうだからなんとなく数値の大きいのを選んでる」なんて方も多いはず。
でも、光老化が8割と聞くと、UVケアをちゃんとしなくちゃ、と思いますよね。
光老化から肌を守るために、まずは、UVとSPF・PAの関係について正しく理解しましょう。
UVケアで、将来の肌が決まります。
紫外線を構成する3つのUV波「UVA」「UVB」「UVC」

UVは、紫外線(Ultra Violet)の略称で、目に見えない太陽光のこと。
波長の長さによって「UVA」「UVB」「UVC」の3つの種類に分けられ、オゾン層を通過して地表に届くものは、このうちの「UVA」「UVB」の2種類です。
冒頭でお伝えした通り、肌の老化の8割はこのUVによる光老化と言われています。
波長が長いUVA
- 波長が長く、雲や窓ガラスなどを通って皮膚の深いところまで到達します。
- UV全体の約9割を占め、肌に蓄積的なダメージを与えます。
- シミ・シワ・たるみの原因となります。
- 雨、曇りなどの天候や季節に関係なく、一年を通して降り注ぎます。
- うっかり焼け、など
波長が短いUVB
- 紫外線の約1割と量は少ないですが、浴びた直後から炎症が現れます。
- サンバーン(日焼けによる炎症反応)や、数日後に肌が黒くなるサンタン(色素沈着反応)などの炎症を引き起こします。
- 4月〜9月に量が増えます。
- 夏場の強い日差しによる日焼け、など
SPFとPAは何が違うの?それぞれ何を防ぐの?
SPFとPAはそれぞれ、UVを防ぐ効果を示していますが、それぞれ効果のあるUVの種類が違います。
SPFはUVBを防ぎ、PAはUVAを防ぎます。
UVBを防ぐSPF

SPFはSun Protection Factor(サン プロテクション ファクター)の略で、UVB波の防止効果を表す数値です
紫外線を浴びて皮膚に赤い斑点ができるまでの時間を、何倍に長く出来るかを表します。
例えば…SPF30は、
赤い斑点が現れるまでに10分ほどかかる人が、SPF30の日焼け止めクリームを塗った場合、10(分)×30(倍) = 300分。300分(約5時間)程度の日焼け止めの効果が期待できるということになります。
SPFの数字は、一律のUVB防止効果時間ではなく、個人の体質によって効果時間が変わってきます。
UVAを防ぐPA
Protection Grade of UVA(プロテクション グレイド オブ UVA)の略でUVAの防止効果を表します。
SPFが肌が赤くなる原因のを防ぐのに対して、PAは皮膚の黒化が起こる原因を防ぎます。
「+」の数が増えるにつれ、UV-Aの防御効果が高まります。
PA+ :UV-A防御効果がある。
PA++ :UV-A防御効果がかなりある。
PA+++:UV-A防御効果が非常にある。
PA+++:UV-A防御効果が極めて高い。
以前は、PAは+++(スリープラス)が最大値でしたが、2013年よりPA++++(フォープラス)まで表示出来るようになりました。
それだけUVAのダメージが深刻で、防ぐ必要があるということですね。
日焼け止め効果を高める4つのルール
日焼け止めの効果を最大化するための4ヶ条は、これ。
- 出かける30分前に塗る
- こまめに塗り直す(汗をかいてない時でも、2時間毎。)
- ムラなく塗りのばす(スプレーは特に注意)
- きちんと落とす
日焼け止めの効果時間は、個人の肌質や状況によって様々です。
汗をかいたり時間が経ったら日焼け止め効果が落ちてしまうので、こまめに塗りなおしましょう。
日焼け止めの塗り直しは、特に顔が手間ですよね。
慣れるまで負担ですが、癖になるまでは、化粧直しの時にUVカット効果のあるフェイスパウダーを使ってみたり、スプレータイプを使ってみたり、挫折しない程度に出来る範囲の塗り直しところから始めましょう。
習慣化したら、出来るもんです。
そして、一日の終わりには、日焼け止めをきちんと落とすことが大事です。
お化粧もクレンジングが大事って言いますよね。
その日うちに日焼け止めを落として、しっかり肌を休めてあげましょう。
まとめ
UVは、シミやそばかす・色素沈着だけではなく、様々な肌トラブルを引き起こします。
高い化粧水や保湿クリームも大事です。
ですが、老化の8割を占める光老化の原因である、UVを防がなければ、せっかくのスキンケア達が無駄になってします。
UVケアを怠って、未来の自分に恨まれないように、しっかりUV対策してきましょう。
日焼け止めの選び方は、こちらで紹介しています。