カマンベールより食べやすい「ブリーチーズ」。
流通量が少ないからか、日本だと少しお高くついてしまうブリーですが、
成城石井でリーズナブルなブリーを発見!
「チーズの王様」ブリーチーズとは?
ブリーチーズは、白カビチーズの一種。
フランス パリから50kmほど東側にあるブリー地方で古くから作られてきた、
フランスの伝統的なチーズで、その歴史は1000年以上。
「チーズの王様」とも称されています。
もちっとした食感とマイルドな味わいが特徴です。
日本で一番有名な白カビチーズと言えば、カマンベールチーズですよね。
実は、カマンベールチーズは、ブリーチーズから派生して生まれたチーズと言われてます。
カマンベールチーズの歴史は、遡ること1790年。
ブリーチーズの製法がフランス北西部カマンベール村に伝わったことで生まれたとされています。
一説によると、ブリー地方出身のマリー・アレルという女性が、
パリの西側に位置するカマンベール地方に移住した際に、故郷のブリーチーズが食べたくなり、
カマンベール地方で生産が盛んだったリヴァロというチーズの型を使って、ブリーチーズを作ったのが始まりとか。
ブリーチーズの味の特徴は?
白カビで表面を覆い、熟成させて作られるブリーチーズ。
濃厚なのに、クセがなく食べやすいのが特徴です。
クリーミーでマイルドです。
また、熟成するタイプのチーズなので、刻々と変わる風味が楽しめます。
熟成が進むほど内側はとろけていき、よりクリーミーな食感と上品な香りが楽しめます。
カマンベールとブリーの違いは?
同じ、白カビチーズのカマンベールとブリー。
その違いは、なんなんでしょうか?
製法はほぼ同じなのですが、チーズの大きさに違いがあります。
日本でもよく見られるカマンベールは、約10cmくらいの大きさ。
ブリーチーズは約35cmと、3倍以上の大きさです。
この大きさが、カマンベールとブリーには風味の違いを生んでいます。
チーズ全体の大きさが違えば、表面積が違います。
つまり、表面を覆う白カビの量も違ってくるわけです。
白カビチーズは、白カビの酵素によって乳たんぱくがアミノ酸やアンモニアに分解されます。
熟成が進むと旨味は増しますが、臭みも増してしまうのです。
これがチーズ特有の香りです。
体積が大きくて白カビ率が低いブリーの方が、アンモニアの発生率が低いため、
穏やかな旨味と、牛乳が持つ本来のミルキーさが感じられます。
つまり、カマンベールよりクセが少なく、食べやすい味に仕上がります。
本場のカマンベールは癖が強い!
実は、本場フランスのカマンベールチーズは、かなり香りが強くて、クセが強い。
日本産のカマンベールチーズは、臭みが強くなり過ぎないように途中で発酵を止めています。
カマンベールは食べやすいイメージですが、
それは、ローカライズされた味です。
現地で、日本での感覚でカマンベールチーズを頼むと、クセの強せに驚くこともしばしば。
なので、日本のカマンベールが好きな方こそ、実は本場のブリーチーズが好きなはず!
日本でもっと流通して欲しいチーズNo.1です。
Jucoviaのフランス産ブリーチーズ
成城石井で見つけたのは、Jucoviaのフランス産ブリーチーズ。
購入した日はオススメ品だったので、
180gで、税込863円でした。
なかなかのお値打ち。
クリーミーです。
良いビジュアル。
開封して感じたのが、香り。
ブリーの中でも、香りが少しフルーティー。
ブリーの中では、初めて感じる香りです。
今まで食べたブリーにはなかった感じの爽快感。
塩味が弱くて、食べやすい。
中身がクリーミーで、口に含むとふわっとミルクの味わいが広がります。
後味がフルーティーで爽やか。
爽やかでスッキリした味なので、白ワインに合いそうです。
芳醇な風味が存分に楽しめる、白カビタイプの熟成ブリー。
カマンベールが好きな方こそ、一度食べて欲しい白カビチーズです。