お家で出来る手軽な気晴らしと言えば、映画やドラマ鑑賞。
でも心が疲れている時は、壮大な感動ストーリーや伏線の回収に忙しい話だと、疲れる。
楽しみながらも、意味を考えたり色んな感情が湧いてきたりで、別の体力使ってしまいますよね。
気分良く、空っぽにすっきりしたい。
頭を使わない。
心を使わない。
でも見終わってほっこりする、気楽な良質ドラマをご紹介します。
個人的には1話完結で、お決まりなパターンがおすすめ。
次の話が気になって一気見したい欲も減るので、区切りで鑑賞を止められます。
気楽なドラマ① 孤独のグルメ
「孤独のグルメ」は、原作が漫画のグルメドラマ。
個人で輸入雑貨商を営む井之頭五郎が、仕事の合間に立ち寄ったお店で、ただただ食事をする様が描かれてます。
五郎さんが立ち寄る食事処は、高級店ではなく地域密着型の大衆食堂のような気軽なお店です。
多くは、東京都内のお店なので、関東在住の方はそういう意味でも楽しめるかも。
特に料理のうんちくとかありません。
ドラマティックな展開はなく、中年男が独りで食事を楽しむシーンと、心の声が聞こえるだけです。
でもそれが良いんです。
ドキュメンタリーのような、静かなる五郎さんの食との対話。
美味しいそうに食べる姿と、
食への敬意、
心の声のコメント、
全てがなんだかほっこり。
幸せな気分になるドラマです。
五郎さんは雑貨個人輸入をしているからか、なんか品がある。
男性的にかっ喰らっていても、体育会系の食べ方ではなく、品良く平らげる。
そこも良い。
五郎さんは、歩き方とか佇まいも、なんだかジェントル。
五郎さんは松重豊が演じてます。
松重さんの演技って本当いいよなー、と毎回作品で出会うたびに思います。
気楽なドラマ② 特命係長 只野仁
広告代理店の電王堂の総務二課の窓際社員の只野係長が、電王堂会長の特命を直々に受けて、トラブルを解決していくストーリー。
深夜枠で放送スタートしたので、AV女優も出演していたり、トップレスの女性が頻出のお色気満載ドラマです。
後半は、放送時間が変わってお色気量が減りました。
基本的にバカバカしい(褒めてます)ストーリー展開です。
只野係長を演じる高橋克典の肉体美とアクションシーンを堪能しながら、くだらないコメディタッチにクスッと笑う感じです。
只野係長が女を自分に一目ぼれさせてホテルへ行き、抜群のベッドテクニックを駆使して女性を骨抜きにし情報を聞き出すシーンがお決まりでありますが、生々しさゼロ。
コメディタッチでなので、女性が見ても笑えます。
BGMも良い気がする。
イントロ聴くとなんかワクワクする。
事件系だけどシリアスじゃなくて、テンポよくコメディ要素もあるのでとっても気楽に観れる。
一話完結の構成で、お約束の展開をするので頭を使うこともありません。
気楽なドラマ③ 匿名探偵
JR東日本中央本線沿線のとある街を舞台に、
高橋克典が演じる私立探偵(名前は名乗らない)が女性からの依頼を解決していく一話完結型のサスペンスコメディ。
主演は高橋克典で、「特命係長 只野仁」のスタッフが再集結して制作されているのでトーン&マナーが似ています。
特命係長 只野仁ネタが随所に散りばめられているので、小ネタに出会うとテンション上がります。
所々、只野係長までもが出ていたりします。
ウォーリーを探せ的に、見つけた時は地味に嬉しい。
探偵は、バーボンとジャズを愛し、コーヒー豆にこだわりを持っていて、女性からの依頼しか受けません。
単に探偵としての依頼に応えるだけでなく、その裏にある本当の悩みや事件を解決していくドラマです。
探偵の正義感や仕事の流儀も、特命係長の只野仁と似ている感じです。
片瀬那奈演じる、冴島響子弁護士が探偵に仕事を依頼されるけれど、上手いこと理由をつけては毎度多額の手数料を搾取することもしばしば。
響子さんの衣装が毎度かわいいな、とファッションも楽しんで観てました。
三浦理恵子が、探偵の住む雑居ビルの大家として出演しています。
特命係長から続く高橋さん&三浦さんコンビも健在です。
もちろん、特命係長を見ずに、匿名探偵単品で見ても十分面白いです。
シーズン1は、エロとコメディタッチが特命係長を引き継いでいて、シーズン2はエロやコメディの部分がやや隠れ、より純正の探偵ものとして楽しめます。
気楽なドラマ④ めしばな刑事タチバナ
佐藤二朗が演じる城西署の刑事であるタチバナが、牛丼やカップ焼きそばなどB級・C級グルメについて幅広い知識を愛と熱を込めて語っていくグルメドラマです。
うんちくと言っても、素材・栄養・調理法などに料理についてではありません。
店のサービス体制や歴史、あるいはその食品のコンセプト・価格・登場した時代背景などのちょっとニッチなうんちくです。
食にまつわる豆知識が地味に面白いんです。
なるほどー、そーなんだー、と、普通に勉強になるんです。
グルメのジャンルは幅広いですが、必ず私たちが食べたことのある身近なグルメです。
立ち食いそば、うどん、袋入りラーメン、缶詰、カップ焼そば、ポテトチップス、コンビニアイス、牛丼、レトルトカレー、中華料理チェーン店。
取調室で犯人を前に熱くグルメについて語り合っているうちに、犯人も心を開いてしまい、いつの間にか事件解決となる展開です。
説明があまりに魅力的で、すごく美味しそうに見えます。
牛丼の回は「牛丼食べたい、明日行こうかな」となり、
袋麺の回は、実際にサッポロ一番みそラーメン作って食べました。
飯テロ要素あるので、深夜は要注意です。
気楽なドラマ⑤ コンフィデンスマンJP
コンフィデンスマンJPは、長澤まさみ主演の月9ドラマ。
コンフィデンスマン(信用詐欺師)のダー子・ボクちゃん・リチャードが、悪徳企業のドンやマフィアのボスなど欲望にまみれた金の亡者達から、あらゆる手段を使って金を騙し取るストーリーです。
一話完結でコメディタッチで、テンポよく進んでいきます。
詐欺のターゲットとするのは、ただお金を持っている相手ではありません。
ターゲット(オサカナ)は弱者に不利益をもたらす悪徳商法の他、反社会的組織の人間と結託した違法行為等で巨額の富を築いたズルイ金持ち。
なので、見ていてスカッともします。
詐欺師ながら義理深い心も持っているのが、ダー子たちのいい所。
オサカナに潰された店等に騙し取ったお金を寄付したり、手伝ってくれる手下(子猫ちゃん)に報酬を渡したりきっちりするうちに、経費が膨大になり、ダー子達の取り分がない時もあります。
ダー子演じる長澤まさみが、やっぱり可愛いんですよ。
スタイルは完璧で御御足は美しい。
目の保養にもなります。
気楽なドラマ⑥ 執事 西園寺の名推理
伊集院家に仕える西園寺が、事件を解決する推理ドラマ。
伊集院家周辺で次々に発生する殺人事件を、西園寺の多岐にわたる豊富な知識と、卓抜した身体能力を駆使しつつ、次々に解決していく。
完璧な配慮や立ち居振る舞いから「パーフェクトな執事」と呼ばれています。
第2シーズンでは、西園寺がもやは人間を超越したくらいのレベルになっていて少し笑えます。
執事の西園寺は、伊集院家に忠誠を誓っています。
西園寺は本人は、事件に介入するのは良くないと思っているものの、伊集院家の奥様(百合子様)に「本当の事を知りたいの、西園寺お願い」と言われて、主人のために事件解決に向けて奔走します。
執事ゆえに紳士的。
伊集院家の屋敷関係者・動物以外は老若男女問わず「様付け」をし推理を披露する時に「真犯人様」と言っちゃいます。
謎解きメインなので、あまりグロい絵も出てきません。
推理ドラマとしては全く複雑ではなくて、見ていてすぐに犯人がわかってしまうこともしばしば。
謎解きよりも、このドラマには別のおすすめポイントがあります。
上川隆也と八千草薫です。
まず、上川さんの執事姿がかっこよくて良い。
たまに奥様のためにムキになる感じも、ほっこりします。
そして、伊集院百合子役の八千草薫が本当に素晴らしい。
第2シーズンではキャストが交代して、第1シーズンしかそのお姿は見ることができないんですが、とにかく品がすごい。
上品で、可憐で、キュートで、見惚れちゃう。
あんな気品溢れる可愛らしい奥様は、八千草さんしかいない。
執事の献身と奥様の執事への深い信頼など、人間模様を見ているとほっこりします。
気楽なドラマ⑦ 富豪刑事
主人公は深田恭子が演じる、焼畑署捜査課新人刑事の神戸美和子。
原作は小説ですが、一部はドラマのオリジナルストーリー。
小説より脚色も多いそうなので、ドラマはドラマとして楽しむ方がいいのかも。
刑事ドラマではあるけれど、シリアスな要素ゼロで、スリリングな感じはありません。
むしろ、深キョン演じる神戸美和子に癒されます。
神戸美和子は、一代で巨万の富を築いた大富豪、神戸喜久右衛門の孫娘。
そのため、浮世離れしたお嬢様で、一般の常識からかけ離れた金銭感覚を持っています。
「たった○○億円ぽっちのために人を殺すなんて…」
と、大富豪のお嬢様ならではの台詞も多数。
事件を解決すると「では、失礼致します」と立ち去り、送迎の運転手付き高級リムジンに乗って勝手に帰ってしまう世間知らずです。
喜久右衛門は、一代で巨万の財産を築いた大富豪。
そのために若い頃はかなりの悪業を行っていたようで、老年の今は悪事を悔やんでいます。
そのため、溺愛する孫娘の美和子が警察の善行のために自分の資産を使い果たしてくれることが贖罪だと思ってて、事件解決のために巨額のお金を湯水のように使います。
あのフワッとしたお嬢様感は、深キョンにしか出せないはまり役だと思います。
この作品は、キャスティングが豪華だと思います。
深キョンの脇を固める俳優陣が演技派揃い。
演技が上手なので、コメディタッチでもわざとらしくない。
安心してお約束の展開に浸かれます。
気楽なドラマ⑧ まほうのレシピ
まほうのレシピはAmazon Prime Video(Amazonプライム・ビデオ)の子供向けドラマです。
でも、子供向けと侮るなかれ。
子供向けと思えないクオリティで、大人が見ても十二分に楽しめます。
サフラン・フォールズの町に住む10代の少女ケリー、ハンナ、ダービーの3人が主人公。
ケリーの家の屋根裏で魔法のレシピの料理本を見つけます。
本には、「ごきげんチョコチップクッキー」「ぐーたらラザニア」「おだまりケーキ」など不思議なレシピが。
セドロニアン・バニラ や トリアン・タイムなど、魔法のスパイスを使いレシピを作り、出来上がった料理を一口食べると魔法にかかることを知りました。
ケリーは、大好きなおばあちゃんレベッカが急に言葉を話せなくなってしまったので、何と助けたいと、料理本の魔法のレシピを研究することに。
料理には魔法の力を得ると同時に、レシピにはそれぞれのちょっとした副作用があり、一筋縄ではいかない感じも面白いです。
ケリー、ハンナ、ダービーのトリオが可愛くて、ストーリーもかなり練りこんであります。
伏線がいっぱいで、全てきちっと回収できます。
子供向け?と疑いたくなる。
シーズンは、302までありますが、302からメインキャストが変わってしまうので、シーズン301までが面白いです。
1話30分というのも見やすいポイント。
まとめ
疲れた時は、お決まりの展開で進む、刑事ドラマなどの一話完結がオススメです。
シリアスだと心も頭も使っちゃうので、コメディタッチのものが更に良し。
心がほっこりするような気楽なドラマで、心と脳をリセットしましょう。