会社の同僚や友人に、職業訓練に通ったことがある人がいました。
その人達から職業訓練の話を聞き、長らく興味津々。
もし会社を辞めることがあれば、イラストレーターやフォトショップの職業訓練に通いたいなと、前々から考えていました。
そのタイミングを得て、ついに決行。
就職したての頃のような、ヒーヒーした感じはなくなり、会社の理不尽にもこなれて、いい意味での省エネ稼働。
そんな脳みその退化中に新しいWEBを学んでみました。
今回は、職業訓練についての概要をざっくりまとめたいと思います。
職業訓練って何?
職業訓練って初めて聞く人もいますよね。
職業訓練は、「給付を受けながら、キャリアアップのための知識や技能習得のため、様々な専門課程の訓練を受けることができる公的制度」です。
平成 28 年 11 月にハロートレーニングが正式名称になりました。
ものすごく簡単に言う、国がやっている学校で、お手当てもらいながら基本的には無料で学ぶことができます。
ハロートレーニング (職業訓練)の種類には2種類あり、支給される手当に違いが出てきます。
- 雇用保険を受給している求職者を主な対象とする公共職業訓練
- 雇用保険を受給できない求職者を主な対象とする求職者支援訓練
どんなコースがあるの?
OA事務、貿易事務とかそういう感じのでしょ?
と思いきや。
もちろん、OA事務など事務職系のスキルコースもありますが、
私が受講したWEBクリエーターコースをはじめ、税理士、ゲームクリエーター、CADオペレーター、アパレルパタンナー、製靴、広告美術、など本当に多岐にわたる専門課程コースが用意されています。
シュークリエーターは1年間、税理士は2年間のコースで、ガチで専門学校です。
これを国のサポートで、雇用保険を頂きながら、授業料無料(一部有料のもあり)で受けれるって、神制度ですよね。
私の受講内容で専門学校を調べたところ、約60万くらいでした。
この授業料が無料かつ、雇用保険で生活費のバックアップもあるのは、本当に神。
応募条件は?
再就職を目的とした技能訓練なので、就業していない人なら誰でも応募できます。
私は倍率が高い公共職業訓練を受けました。
多分、倍率3倍以上だったと思います。
「雇用保険を受給している求職者を主な対象とする公共職業訓練」なので、
てっきりみんな受給者かと思いきや、雇用保険未受給者もいらっしゃったので、あくまで応募書類の内容によるみたいです。
私は東京都の職業訓練に参加しましたが、東京都外から通っている方もいらっしゃいました。
お住まいの県には希望のコース内容がなかったそうです。
同様に、雇用保険を受給してない人も求職者職業訓練を応募・受講出来きますので、コース内容を見て応募するのが一番だと思います。
選考プロセスは?
公共職業訓練、求職者支援のどちらも選考があります。
都道府県にもよると思います。
私が受講した頃の東京都の選考方法は、公共訓練は「応募書類のみ」、求職者職業訓練は「応募書類と面接」でした。
同じくらいのタイミングでハロートレーニングを受講していた埼玉県在住の知人お話によると、公共訓練でも「書類と面接」両方あったと聞きましたので、一概には言えないようです。
「面接もあるかも」と、思っていた方がいいですね。
個人的な感想ですが、正直、面接はあったほうがよかったです。
面接でのアピールは得意ではないので、本来はやりたくないですが、公共訓練については面接あったほうが良かったなと思いました。
書類の志望動機の記載欄が小さいんです。
熱い想いが書ききれない。
枠内に収めるために文字数削ったら志望動機が平たくなってしまい、個性のないよくある感じに。
面接があれば言葉で補足できますが、書類だけでどうやって他の応募者と差別化したらいいのか、結構悩みました。
3ヶ月勉強して何が出来るようになったの?
私は、3ヶ月のWEBクリエーターコースを受けました。
就学前は、私はデザイナーさんに発注する側でした。
イラストレーターやフォトショップの最終の入稿データが間違っていないかを、データを開いて確認するくらいでしか使いませんでした。
画像のサイズは変更するけど、レタッチもしません。
つまり、制作は全く出来ませんでした。
そして、3ヶ月の職業訓練受講後。
このブログをスタートできる程度のWEBやアドビソフトの基礎が身につきました。
ロゴや画像のレタッチ、CSSなどは、学校で習ったことをフルに活用しています。
ある意味、ブログは卒業制作的に始めました。
ブログではWordpressを使用していますが、訓練中にはゼロから自分でコードを書いてWEBページの制作を行いました。
HTMLのHも分かんない人間でも、やれば何とかなりました。
みっちり1つの科目だけを日々勉強するってことが人生で経験がなかったので、頭は毎日パンパンでした。
私はですが、正直、キツかったです。
イラストレーターやフォトショップは問題なかったんですが、問題はプログラミング。
JavaScriptの授業では、私の脳の情報処理が追いつかず、毎日、疲労でぐったりしてました。
他のコースを受けた友人は、「きつくないし、毎日高校みたいで楽しかった」と言ってたので、コースとの相性もあるのかもしれません。
正直なところ、3ヶ月ではすぐにフリーでやれるほどの、プロレベルにはなりません。
残念ですが。
3ヶ月後にすぐ独立した方もいたので話を聞きましたが、
学校の課題以外にとにかくポートフォリオを作りまくっていたのと、もともとその業界で営業をしていたので、クライアントのあたりがついていたそうです。
そういう方は、職業訓練3ヶ月通ってすぐに独立できるようです。
私としては、目的だったイラストレーターやフォトショップがいじれるようになったのでまずは満足。
WEBの基礎知識もついたおかげで、全てを自分で完結できなくても、「調べ方が分かる」というレベルにもなりました。
「調べ方が分かる」って大きい一歩だと思ってます。
コースによって期間は様々ですが、どの課程でもこの最初のステージが一番辛いです。
独学で一番挫折するところです。
基礎があってコツが掴めれば、自学もやりやすくなります。
今後のキャリアを少し見つめ直したい方は、職業訓練(ハロートレーニング)オススメですよ。
こちらの記事では、応募までスケジュールと流れを詳しく紹介しています。